【クローズアップ楽市】Vol8 現役行政書士!HOUKIBOSHI|HEROさん「法律をもっと身近にする」

2026年1月25日 (日)
【クローズアップ楽市】Vol8 現役行政書士!HOUKIBOSHI|HEROさん「法律をもっと身近にする」

楽市に関わる人々にフォーカスする連載記事

<クローズアップ楽市>

8人目のインタビューは、「HOUKIBOSHI」HEROさんです。

【出展者インタビュー】法律は「分断」ではなく「協調」のために。HOUKIBOSHIが届ける、社会を体験するゲーム

行政書士として活動しながら、法律や社会の仕組みをテーマにしたアナログゲームを制作されている「HOUKIBOSHI」のHEROさん。
YouTubeやInstagramでも精力的に情報を発信されているHEROさんの、創作の根底にある想いとは。

■ 名古屋は「文化を定着させる、静かに熱い街」

楽市: HEROさん、よろしくお願いします!まずは地元である名古屋という街、そして「楽市」への印象を教えてください。

HERO: よろしくお願いします。名古屋は一言でいうと「静かに熱い街」ですね。派手に主張はしないけれど、芯の部分に確かな文化と継続力がある。一度ハマったものを長く大切に育てていく人が多い印象です。食文化もものづくりも、そしてアナログゲームも、名古屋は“流行を消費する街”というより、文化を定着させる街だと感じています。

楽市: 嬉しいお言葉です!「楽市」というイベントについてはどう感じていらっしゃいますか?

HERO: 「売る場」であると同時に「育てる場」という空気を感じています。作り手と遊び手の距離が近く、作品の背景や想いがちゃんと伝わる。地元ということもあり、初出展なのに「帰ってきた場所」のような安心感があります。

■ 運営システムの配慮

楽市: 今回が初参加とのことですが、準備を進める中で気づいたことはありますか?

HERO: イベントの「設計の丁寧さ」を強く感じました。特に出展者がWEB上で商品カタログや情報を各自で管理できる仕組みが整っていて、導線も非常に分かりやすい。独自の公式サイトのシステムは素晴らしいですね。「初出展の人でも迷わず参加できるように」という配慮を感じ、対話を大切にするイベントになるだろうと今から楽しみにしています。

■ 大学の講義でも採用!行政書士が作る「社会の仕組み」

楽市: HEROさんは行政書士をされていますが、これまでどんな作品を世に送り出してきたのでしょうか。

HERO: 代表作は『WHO IS OWNER?(フー・イズ・オーナー?)』という、不動産や契約、所有権をテーマにしたカードゲームです。現代社会の「知らないことで損をする」「わからないまま大人になる」という構造そのものをゲームとして体験できる作品です。

楽市: 難しそうなテーマですが、反響はどうでしたか?

HERO: ゲムマに出展した際、「法律ってこんなに面白いんだ」という声をたくさんいただきました。

特に印象深いのは、ブースに来てくださった大学の先生と対話したことがきっかけで、実際に大学の講義で本作を使用していただいたことです。

学生たちが「難しい話でも自分事として考えられた」と感想をくれたことは、作り手として強く心に残っています。

楽市: 今回の最推しも、やはりこの作品ですか?

HERO: もちろんです。学生、社会人、そして法律が苦手な人にこそ手に取ってほしい。「え、これってそういうことだったの?」という気づきが起こる瞬間、考え方が一段ズレる瞬間を楽しんでほしいですね。

名古屋ボードゲーム楽市は初出展ですが、“初”だからこそ、等身大で、正直な想いを持って参加したいと思っています。売ること以上に、対話をしに行く感覚です。

■ 衝撃の一作『パンデミック』と「社会シミュレーション」

楽市: HEROさんとボードゲームの出会いについて教えてください。

HERO: 最初は純粋な「遊び」でしたが、ある時「ルール、役割、制約、選択……これって社会とそっくりだな」と気づいたんです。法律の世界にいる人間として、これは教育であり哲学でもあるなと。

楽市: 今まで出会った中で、最も衝撃を受けた一作は?

HERO: 『パンデミック』です。勝つことより「みんなで負けを回避する」という構造に衝撃を受けました。あれは完全に社会シミュレーション。後の自分の作品思想にも大きく影響を与えました。

■ 「自分は何者か」を教えてくれた即売会の体験

楽市: イベント会場でのやり取りで、特に印象に残っているエピソードはありますか?

HERO: ゲームマーケットで他の方の「法律」テーマのゲームを見て回った時のことです。同じ題材でも表現は多様で、そこから「自分は何を大切にしたいのか」を深く考えるようになりました。

法律は本来、人の生活や感情と結びついているもの。子々孫々、末代まで残り続け、人と人の間に対話を生み続けるゲームでありたい。あの時、他の作品と自分を比べたからこそ、自分の進むべき道がはっきり見えました。

■ 「体験」へと移行するアナログゲームの未来

楽市: 最近のマダミスやTRPGの流行についてはどう見ていますか?

HERO: 遊びの単位が「ゲーム」から「体験」へと移行していると感じます。「物語を生きたい」「自分が意味を持って関与したい」という根源的な欲求の表れでしょう。

勝敗や効率よりも、場が良いものだったか、どう参加したかが重視されるようになっている。これは、社会全体が競争から「関係性を持てる体験」を求め始めている証拠ではないでしょうか。

■ 海外製と国産、設計思想の「差」

楽市: 海外製と国産のゲームに違いを感じることはありますか?

HERO: 「差」はあると感じています。海外製はルールやリソースの循環が一本の筋で通っていて「構造として美しい」。

一方で国産は、構造より先に「感情」や「空気」が置かれていることが多い。日本独特の「察し」や「行間を読み合う」感覚が滲み出ています。 僕は、海外製の美しい構造を学びつつ、日本的な感情設計や「引き算の美学」を統合したゲームを作りたい。分断ではなく、協調と理解が増える社会のために。

■ 創作は「当たり前」の前提に別の選択肢を出すこと

楽市: HEROさんが創作を続ける理由を、熱く語ってください!

HERO: 世の中で「当たり前」とされている前提に、別の選択肢を差し出せるのが楽しいからです。法律は「分かった人」だけが使えるもの、という前提そのものに違和感がありました。その違和感を形にしたい。 辛いこともありますが、法律をもっとカジュアルにしたいんです。

理解し合えないこと自体は悪くない。大切なのは、違いを知った上で相手の話に耳を傾け、協調し合うこと。同人ゲームの魅力は、そうした個人の思想が剥き出しで入っているところにあります。

■ 「偶然を拾いに行く場所」としての楽市

楽市: 即売会に初めて来る方へ、アドバイスをお願いします!

HERO: 「何かを買わなきゃいけない場所」だと思わなくて大丈夫。まずは会場を一周して、気になったブースで「どんなゲームですか?」と聞くだけで十分です。作っている人の考えを聞くだけで、世界の見え方が変わります。

楽市: 事前準備の秘訣はありますか?

HERO: 事前に全部調べないこと。余白を残して、予定を詰めすぎない。即売イベントは“偶然を拾いに行く場所”ですから。

■ 今後の活動と、次なるテーマ

楽市: 最後に、今後の予定を教えてください!

HERO: 今後も「法律をもっと身近にする」活動を続けます。学習用でも娯楽用でもない、その中間にある「考えるきっかけ」を手渡せるものを作りたい。 次回作は「労働」をテーマにする予定です。働く人・企業・社会それぞれの立場が交差する構造を、誰もが楽しめる形で体感できる作品にします。お楽しみに!

楽市より一言: 「法律」という、一見硬いルールの中に、温かい「人の関わり」を見出すHEROさん。

当日、会場での偶然の出会いを楽しんでくださいね!

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